中古の戸建て住宅やマンションなどの売買を検討している場合、不動産仲介業の価格提示に不安を抱くケースがあります。
こうした場合に有効なのが、不動産評価の専門家である不動産鑑定士による不動産鑑定評価です。
たとえば不動産売却において、3社の不動産仲介業者に物件の査定を依頼したとします。
そのうち2社は2,000万円前後の査定額、一社だけ2,500万円の査定額でした。
この場合、高く査定してくれた不動産会社がよいと判断しがちですが、それは非常に危険です。
市場価格とあまりにかけ離れた価格の場合、買手がつかずに時間ばかりが過ぎ、どんどん販売価格を下げなければいけなくなるといった状況に追い込まれることがあります。
また不動産業者が行う査定には、不動産会社の仲介で販売を依頼する際の仲介査定と、不動産会社に直接買い取ってもらう場合の買取り査定があり、仲介査定はあくまで販売予想価格にすぎません。
こうしたことから、不動産業者による価格提示に不審がある際には、ぜひ不動産鑑定士による不動産鑑定評価をおすすめいたします。
こちらで不動産鑑定評価書のサンプルをご確認いただけます。
新居を建てるために土地の購入を考えています。複数の不動産会社に条件を伝えて、いくつか候補の土地を紹介してもらいましたが、最終的にどこに決めればよいか迷っています。不動産会社からの提示額が適正価格かどうかも知りたいと考えています。
不動産の価値を決めるのは広さや立地だけではありません。
その土地(建物)の形状や方角、面積、地歴、環境、不動産市場の動向など複数の要因が関係しあい、不動産価値は決まります。
このような客観的な調査・分析を行った上で、弊社では対象の土地(建物)の現在の適正価格を不動産鑑定士が鑑定評価いたします。
経済や金融市場も把握した上で、対象となる不動産の現在の価値、将来性を的確に分析いたします。
そのほかお客様のご要望により、売買の最良のタイミングなどのアドバイスも行います。
不動産会社の査定はあくまで仲介や販売を目的としているため、必ずしも価格評価や提案が客観的判断からなされているとはいえません。
国で認められた唯一の専門資格である不動産鑑定士が調査することで、土地(建物)の客観的価値を把握し、売買における不動産会社の対応の善し悪しを比較検討することができます。
その上で、もっとも安心できる不動産仲介会社と取引を行うのが最良です。
このように、不動産鑑定士による不動産鑑定評価は、不動産仲介業者の査定を受けた後のセカンド・オピニオンとしても非常に有効です。